芦屋川水車場跡と城山古墳群第20号墳の発掘調査成果

平成18年(2006年)4月30日(日)
芦屋市教育委員会

第15図 絵葉書「芦屋西谷より城山の景」
第15図 絵葉書「芦屋西谷より城山の景」
法泉寺橋付 近から城山が撮影されている。手前には高座川にかかる木樋が写っており、中央右側付近に写っている建物が今回の調査地で見つかった水車場と推定される。

第2表 宝永4年(1707年)〜万延元年(1860年)の新規水車
年代 水草台数 設置場所 所有者 推定水車場
1707(宝永4年) 不明   打出村善四郎  
1712(正徳2年) 1 芦屋村東川上二之井手 打出村善八  
1720(享保5年) 1 声屋村東川上二之井手 大坂山田町播磨屋与兵衛  
1721(享保6年) 2 高座谷 三条村そよの祖先茂兵衛 26・27
1776(安永5年) 2(米踏) 芦屋村冠郷川(横川)東縁 芦屋村九左衛門  
1776(安永5年) 1(米踏) 芦屋村字かいもり 芦屋村八左衛門 20か21
1779(安永8年) 1(粉挽) 三条村 三条村新兵衛  
1795(寛政7年) 5 東川井堰口上 芦屋村太兵衛  
1814(文化11年) 2(再建) 高座谷 三条村そよ  
1814(文化11年) 1  三条村作兵衛  
1815(文化12年) 2(米踏) 芦屋川の上流字ふしみ 芦屋村八郎兵衛  
1833(天保4年) 3 一之井手上北坂 芦屋村利平治  
1846(弘化3年) 1 一之井手上西縁 芦屋村九左衛門  
1854(安政元年) 1 三条村涼塚 三条村八郎兵衛  
1860(万延元年) 1 芦屋村字かわらけ 芦屋村叉左衛門 15か16

第16図 芦屋川西岸の水車場推定位置図
第16図 芦屋川西岸の水車場推定位置図

第3表 芦屋川西岸および水車谷の水車概要
註:第16図、第2表および第3表の各水車番号は対応する。
  明治26年水車見取図 所在地 明治30年水車引水契約書 明治18年 大正3年 昭和7年 水車名称 作業内容
水車主 水車主 水車房 水車房 水車房
1 井床菊蔵 字奥山 猿丸善之助          
2 猿丸又左ヱ門 字角石 猿丸又左衛門 3 2     カキガラ製粉
3 西川又四郎 字角石 西川又四郎 1    
4 増谷茂兵衛 字角石 増谷茂兵衛_    
5 井床芳松 字角石 貝桝市兵衛    
6 喜田清左ヱ門 字角石 喜田清左衛門    
7 井床菊蔵(井床村蔵) 字角石柿谷口 塚本善次郎 1 2 1   製糸
8 増田文三郎 字角石柿谷口 増田文三郎 1 伊勢屋の車 製粉
9 増田文三郎 字角石柿谷口 増田文三郎
10 猿丸吉左ヱ門 字角石旧かわらけ 塚本善次郎 3 2   猿丸弁治の車? 精米
11 喜田清左ヱ門 亭角石旧かわらけ 香田清左衛門    
12 益田太三郎 字角石旧かわらけ 益田ひさ    
13 助野長次郎 字角石旧かわらけ 助野長次郎    
14 助野長次郎 字角右旧かわらけ 助野長次郎 大利の車?  
15 井床菊蔵 字角石旧かわらけ 大利平吉    
16 久保清兵衛 字角石旧かわらけ 久保清兵衛 1 1     精米
17 井上菩右衛門 字かわらけ 助野長次郎 1 1   日向屋の車 清栄
18 益田信三郎 字かわらけ 益田信三郎 1 1 益町屋の車 精米
19 庶事平助 字かわらけ 坂本平助 1 1   坂本の享 精米
20 猿丸又左ヱ門 字かわらけ   猿丸又左衛門 1       精米→綿?
21 猿丸吉左ユ門 字かわらけ 猿丸吉左衛門      
22 山村伊左耳門 字大そ、旧芝之欠 山村伊左衛門 1 1   松田の車? 精米
23 山村伊左ヱ門 字大そ、旧芝之欠 山村伊左衛門  
24 山村伊左ヱ門 字大そ、旧芝之欠 山村伊左衛門 1   ハラカゲ(東) 精米
25   宇塚穴乏場            
26   字寺之内            
27   字寺之内            
28 増谷 字寺之内       1    
29   字寺之内           精米
30   字為ノ前            
31   字五反田       1   精米