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入江内湖西野遺跡の発掘調査
米原町域の縄文遺跡
入江内湖遺跡の調査成果

調査結果のポイント調査の地点と概要出土丸木舟/漁労具 実測図
調査地点の地層と入江内湖の変遷石器の構成/滋賀県の主な縄文遺跡の石器の構成
滋賀県の縄文遺跡の立地遺物写真

財団法人 滋賀県文化財保護協会
瀬口眞司

調査結果のポイント

(1)入江内湖の利用のありさま (図4)

(2)丸木舟の出土 (図5)

丸木舟 = 稼ぎ、運ぶための道具―――――――――漁に出る・行って帰るための道具
現代人における「車(自転車・自動車・電車)」と同じ役割活動領域を広げる。
舟は、縄文時代後期(約4,000年前)から、全国的に増え始める。
今回出土した3艘の丸木舟(縄文時代中期後葉〜後期初め)は、その先駆け。

丸木舟がでた縄文時代中期後葉とはどんな時代か―――時代の変換点である
それまでは、季節ごとに、住まいを移動させていた
「旬」にあわせて暮らす。「旬」にあわせて住まいを移す。
春〜夏 沿岸部で魚とり・貝とり ⇔ 秋〜冬 平野部・山間部で木の実とり
※季節的に住み替えることで、活動領域の広さを確保。

縄文時代中期後葉から、内陸平野部に、通年鍋な本拠地 に定住するようになる。
しっかりした住居で暮らす この時期、しっかりした柱の家を作り始める。
蓄えを基盤にして暮らす。 この時期、木の実の貯蔵穴が、激増する。
稼ぎに出て暮らす。  この時期、丸木舟が活用され始める。
※丸木舟を活用することで、活動領域の広さを確保。

図1 中期後葉より前の暮らし 図2 中期後葉以降の暮らし

調査結果のポイント調査の地点と概要出土丸木舟/漁労具 実測図
調査地点の地層と入江内湖の変遷石器の構成/滋賀県の主な縄文遺跡の石器の構成
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