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伊勢遺跡2003

説明文東半部遺構図大洲地区遺構図SH-1平面図

守山市教育委員会

伊勢遺跡 現地説明会資料

 伊勢遺跡は、昭和54年に個人住宅建築に先立つ試掘調査によって発見された弥生後期の集落遺跡です。平成4年9月、遺跡中心部から国内最大級の掘立柱建物が発見され、その後も大型建物が次々と見つかっています。伊勢遺跡が大変重要な遺跡であるため、平成9年度から保存を目的にして確認調査を実施してきました。今回の調査は、遺跡の範囲や内容を明らかにする目的の確認調査です。

調査の成果

(1)大型竪穴建物(SH−1)は一辺13.6mを測る方形プランで、床面積約185平方メートルに及ぷ国内最大級の建物であることが判明しました。(平面図写真

(2)内部調査の結果、3箇所で主柱穴が検出された他、屋内棟持ち柱が1箇所で検出されました。主柱穴P−1は長径1.6m、短径1.3m、深さ0.9m、P−3は径1.0m、深さ0.9mです。屋内棟持柱P−4は長径0.8m、短径0.6m、深さ0.6mの規模です。これらの柱穴に柱根は残っていません。主柱穴間の距離は東西(P−1、P−2間)7.5m、南北(P−1、P−3間)7.2mです。

(3)床面からは、近江在地のや甕、河内地域の広口壷が出土したほか、・器台など日常生活に使用された弥生土器が出土しました。これらの土器から、弥生時代後期(1世紀末から2世紀初頭)の建物であることがわかりました。

(4)壁際で、約1.9m間隔で柱穴(補助柱)が検出されました。

(5)壁際で、幅約30cm前後の炭化した板材が出土しました。

(6)レンガ状焼き物が、壁際で倒壊した状態で出土しました。

(7)床の下は、粘土(厚さ30cm)で入れ替えられていました

(8)床は精良な粘土を厚み6〜8cmほど貼り、高温で焼いて仕上げていました。焼床部分は壁沿いや建物中央には見られず、ドーナツ状に広がっていると考えられます。

(9)SH−1の北側で9.0m×9.2mの竪穴住居(SH−2)が検出されました。出土土器からSH−1より新しいと考えられます。

(10)SH−1の東側約10mの地点で南北方向に伸びる溝(幡30cm、深さ約5cm)が検出されました。区画溝と考えられます。

説明文東半部遺構図大洲地区遺構図SH-1平面図

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